イザヤ書 58 JLB

1 ラッパのような大声でどなれ。 わたしの国民に、彼らの罪が何であるかを知らせよ。 

2 彼らはいかにも神を敬うかのように振る舞っている。 毎日神殿へ来て、おきての朗読を聞いて喜ぶ。 まるで、神のおきてに従うことを望み、神の戒めを軽んじることなど考えられない、といったふうに見える。 見た目には、正しく礼拝することを心から願い、神殿での奉仕をことのほか愛しているようだ。

3 彼らは不満げに言う。 「神様の前で断食したのに、なぜ心に留めてくださらないのですか。 なぜ、私たちのいけにえをご覧にならないのですか。 どうして、私たちの祈りを聞いてくださらないのですか。 たくさんの罪滅ぼしをしたのに、目も向けてくださいませんでした。」 その理由を説明しよう。 おまえたちは断食の最中にも悪い楽しみにふけり、雇った労働者をいじめている。 

4 考えてもみろ。 仲間割れしながら断食して、いったいどんな利益があるというのか。そんな断食をしても、わたしとの関係は少しもよくなるはずがない。

5 そんな罪滅ぼしが何だ。 風に揺られる葦のように頭を下げたり、荒布をまとい灰をかぶったりすることを、はたしてわたしが望んでいるだろうか。

6 わたしの喜ぶ断食とは、労働者をいじめるのをやめ、公平な扱いをし、彼らの給料をピンはねしないことではないか。 

7 空腹の者には食べ物を分け与え、身寄りのない者、暮らしに困っている者を家へ迎えること、それがおまえに望むことだ。 寒さに震えている者には着物をきせ、親族が助けを求めているのに姿をくらましてはならない。 

8 このようにすれば、神様はあなたに輝かしい光を投げかけ、病気を治してくださいます。 神様を敬う思いが、あなたを前進させます。恵みがあなたの前方を守る盾となり、神様の栄光があなたをうしろから支えます。 

9 あなたが呼べば、「わたしは、ここにいる」と、神様はすぐ答えます。 あなたのすべきことは、弱い者いじめをやめ、でっち上げの告発をしたり、悪質なうわさを流したりするのをやめることだけです。

10 飢えた者に食べさせ、困っている者を助けなさい。 そうすれば、あなたの光は暗やみの中から輝き渡り、あなたを取り囲む暗やみは真昼のように明るくなります。 

11 神様はかた時も休むことなくあなたを導き、ありとあらゆるすばらしいもので満足させ、いつも元気はつらつにしてくださいます。 あなたは、よくうるおった庭園のようになり、こんこんと水がわく泉のようになります。 

12 息子たちは、長いあいだ人の住んでいなかった町々の廃墟を建て直し、「城壁と町を造り直す恩人」と呼ばれます。

13 安息日をきよい心で守り、その日には仕事や趣味に熱中したりせず、喜んで安息日を過ごし、神のきよい日だと喜びを込めて言い、自分のしたいことをせずにむだ口を慎み、わたしをあがめるなら、 

14 わたしはおまえの喜びとなる。 しかもわたしは、おまえが地の高い所を駆け巡り、おまえの父ヤコブに約束しておいた祝福をあますところなく受け継ぐように、まちがいなく取り計らう。 神様が、このようにお語りになりました。

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