1 神様、私はあなたをあがめ、御名をたたえます。 あなたは私の神であられ、こんなにすばらしいことをなさるからです。 ずっと昔から計画しておられたことを、そのとおり実現なさいました。
2 大都市を廃墟とし、難攻不落を誇っていた要塞を瓦礫の山にしました。 外国人の建てた美しい宮殿は影も形もなくなり、再建のあてさえありません。
3 どんなに強い国でも、神様の前に出たら、こわくてひざが震えます。 どんなに血も涙もない冷酷な国でも、神様に服従し、御名をあがめます。
4 しかし神様は、貧しい者にとっては、嵐を避ける隠れ家、暑さをしのぐ木陰、土塀をくずすどしゃ降りの雨のように非情な人間からかくまう避け所です。
5 乾燥し熱しきった地が、上空をおおう雲でほてりを静めるように、神様は血も涙もない国々のうぬぼれを冷まします。
6 天の軍勢の主は、エルサレムにあるシオンの山で、全世界の人々のために豪勢な宴会を催します。 山海の珍味を盛ったごちそうと、すき通った年代もののぶどう酒、それに最上等の牛肉が出ます。
7 その時、神様は、地表をおおっている陰気な死の雲を取り除き、
8 永久にのみ尽くします。 神様である主は、すべての涙をぬぐい、ご自分の国と国民に対するいっさいの侮辱とさげすみとを、永久に取り除きます。 神様がじきじき、こうお語りになったのだから、必ずそのとおりになります。
9 その日、人々は、「このお方こそ、私たちが信頼し、長いこと待ち続けた神様だ。 とうとう、おいでになったぞ」と大声で叫びます。 なんと喜びにあふれた日でしょう。
10 神様の恵みの御手はエルサレムにとどまり、一方、モアブは御足の下でわらのように踏みにじられ、腐ってしまうのです。
11 泳ぐ人が水をかくように、モアブも必死に手を伸ばしますが、神様は彼らを押さえつけます。 彼らの思い上がりと、いっさいの悪にとどめを刺すのです。
12 モアブの高い城壁はくずれ落ち、ただの土くれになります。