4 ヘシュボンとエルアレの住民の叫びは、ずっと離れたヤハツからでも聞ける。 モアブでいちばん勇敢な勇士でさえ、すっかりおじ気づいて泣き声をあげる。
5 わたしはモアブのために涙を流す。 人々はツォアルとエグラテ・シェリシヤまで落ちのび、泣きながらルヒテに通じる坂道を登る。 その泣き声は、ホロナイムの道沿いにひっきりなしに聞こえる。
6 ニムリム川でさえ、草で青々としていた土手は茶褐色に変わり、柔らかい芽をふく木々はなくなり、見る影もない。
7 避難民は、両手に持てるだけの物を持ち、命からがらアラビム川を渡って逃げる。
8 モアブの全土は端から端まで、泣き声でいっぱいだ。
9 ディモンの流れは血で真っ赤に染まるが、それでもまだ、さばきの手をゆるめない。 やっとの思いで逃げのびた生き残りの者に、ライオンが襲いかかる。