1 ナイル川の上流にある、帆船が川面をすべっている国エチオピヤよ。
2 矢のように速く川を下る船で、使節たちを送り出している国よ。 ナイル川を境とし、征服者と恐れられる者たちの住む国よ。 急使があなたのところへ引き返し、こうことづける。
3 私が山の上に戦いの旗を立てるのを見のがさないように、世界中の人はよく注意していなさい。 私がラッパを吹き鳴らしたら、耳をすましなさい。
4 神様が私に、アッシリヤの強力な軍隊をイスラエルめざして進ませよ、と命じたからです。 神様はエルサレムの神殿から静かに眺めています。 ここちよい夏の日のように、また収穫の秋のすがすがしい朝のように、ゆったりした気持ちで見ています。
5 しかし、手をこまぬいているわけではありません。 あなたが攻撃に移る前に、まだ作戦が熟さないうちに、神様はぶどうの枝を払うように、大きなはさみであなたを切り、勢いよく伸びるつるを摘み取ってしまいます。
6 負け知らずのあなたの軍隊は、戦場で死体をさらし、野鳥や野獣の餌食になるのです。 はげたかの群れは夏中かかって死体を食い荒らし、野獣の群れは冬中かかって骨をしゃぶります。