イザヤ書 21:2-10 JLB

2 神様は幻の中で、身の毛もよだつような将来の出来事をお示しになりました。 見ると、エラム人とメディヤ人(どちらも、バビロンの東、ティグリス川の東側に住む民族)が攻撃に加わり、あなたがたを滅ぼし略奪しているのです。 バビロンは倒れ、今までバビロンの仕打ちに泣いていた国々のうめきは、二度と聞かれなくなります。 

3 私の胃袋はしめつけられ、苦痛で焼けつくようです。 子供を産もうとする女に苦しみが臨むように、激しい苦痛が私を襲います。 神様の計画を聞いているうちに、恐怖に取りつかれ、失神しそうになりました。 

4 恐ろしさのあまり、体はすくみ、頭はくらくらし、心臓は早鐘を打つようです。 いつもは、夜ともなれば、ここちよい憩いの時だったのに、今は、一睡もできず、ぶるぶる震えています。

5  彼らは盛大な宴会の準備をしています。 テーブルにごちそうを山盛りにし、いすを引いて、まさに食べようとするところです。 もうすぐ敵が攻めて来ます。 さあ、急いで盾を取り、戦いのしたくをしなさい。

6-7 神様は幻の中で私に命じました。 「城壁には見張りを立て、変わったことがあったら大声で報告させろ。 その見張りが、ろばやらくだに乗った二列の騎兵が見えると言ったら、『それだ!』と声をかけてやるのだ。」

8-9 私は言われたとおり、城壁に見張りを立てました。 やがて、声をふりしぼるようにして、彼が報告してきました。 「くる日もくる日も、かた時も休まず見張ったかいがあったぞ! 見ろ、二列に並んだ騎兵がやって来る!」その時、大きな声が響き渡りました。 「バビロンは倒れた。 倒れた。 バビロンの偶像は一つ残らず無残にこわされ、投げ捨てられた。」

10  脱穀され、ふるいにかけられたユダの人々よ、天の軍勢の主であるイスラエルの神様のお告げは、全部話しました。