イザヤ書 36:2-8-9 JLB

2 それからだいぶたってからのことです。 王はラキシュから、大軍をつけて使節を送り、エルサレムのヒゼキヤ王と交渉させました。 使節の一行は、布さらしの野を通る道のほとりの、上の貯水池の出口近くに宿営しました。

3 ヒルキヤの子でイスラエルの首相のエルヤキム、王の書記官シェブナ、それにアサフの子で王の秘書官のヨアフが休戦協定委員となり、彼らに会いに出かけました。 

4 使節は、次のようなヒゼキヤ王への伝言を突きつけました。 「アッシリヤの大王様は、エジプト王の助けをあてにするのは大ばか者だと仰せになっている。 

5 エジプト王の約束など、ぼろきれ同然だ。 口先だけでは勝てない。 それなのに、おまえは彼の助けをあてにし、私に手向かった。 

6 エジプトは危険な同盟軍だ。 何をしでかすかわかったものじゃない。 寄りかかってきたら手を刺してやろうと、杖の先をとがらせて待っている。 忘れるな、今までこの国に助けを求めた者は、例外なくひどい目に会ったのだぞ。 

7 ひょっとしたらおまえは、『われわれは神様にお頼りしている』と殊勝なことを言うかもしれない。 だが、よく考えてみろ。 その神様にしてからが、ヒゼキヤ王が丘の上の神殿や祭壇を片っ端からこわしたあげく、ユダの国民に、エルサレムの祭壇の前でだけ拝めと命じた、あの神ではないか。 

8-9 わが主君、アッシリヤの大王様は、ちょっとした賭をしたいと言っておられる。 どうかな、そちらの兵は二千とは残っていまい。 もし残っていたら、大王様は二千頭の馬をくれてやろうとおっしゃる。 それで編成した、吹けば飛ぶような軍隊では、わが軍の、いちばん弱い部隊ですら撃退できまい。 エジプトの助けなどあてにならないからだ。