イザヤ書 36:6-13 JLB

6 エジプトは危険な同盟軍だ。 何をしでかすかわかったものじゃない。 寄りかかってきたら手を刺してやろうと、杖の先をとがらせて待っている。 忘れるな、今までこの国に助けを求めた者は、例外なくひどい目に会ったのだぞ。 

7 ひょっとしたらおまえは、『われわれは神様にお頼りしている』と殊勝なことを言うかもしれない。 だが、よく考えてみろ。 その神様にしてからが、ヒゼキヤ王が丘の上の神殿や祭壇を片っ端からこわしたあげく、ユダの国民に、エルサレムの祭壇の前でだけ拝めと命じた、あの神ではないか。 

8-9 わが主君、アッシリヤの大王様は、ちょっとした賭をしたいと言っておられる。 どうかな、そちらの兵は二千とは残っていまい。 もし残っていたら、大王様は二千頭の馬をくれてやろうとおっしゃる。 それで編成した、吹けば飛ぶような軍隊では、わが軍の、いちばん弱い部隊ですら撃退できまい。 エジプトの助けなどあてにならないからだ。 

10 それだけではないぞ。 そもそも、ここまでわざわざ出かけて来たのも、神様がこの国を占領せよと言ったからだ。 『さあ、行って、ユダを滅ぼせ。』そう、神様は言ったのだ。」

11 これを聞いたエルヤキムとシェブナ、それにヨアフは、使節に頼みました。 「私どもはアラム語〔当時の国際共通語〕がよくわかります。 どうか、ヘブル語でなくアラム語で話してください。 城壁の上にいる者たちに聞かれたくありませんので……。」

12 ところが、相手はますます図に乗り、ふんぞり返って答えました。 「大王様は、おまえたちだけでなくエルサレム中の者に知らせたいと思っておられるのだ。 おまえたちが降伏しなければ、この都はすっかり包囲され、だれもが飢えと渇きに我慢できなくなって、自分の糞を食べ、自分の小便を飲むようになることを知らせたいとな。」

13 こう言うと、城壁の上で聞き耳を立てているユダヤ人たちに、大声でどなりました。 「アッシリヤの大王様のおことばを、よーく聞け。 大王様はこう仰せだ。