イザヤ書 5:4-10 JLB

4 わたしはこの上、いったい何ができるだろう。 これまでしたのに、なぜわたしのぶどう園は甘いぶどうではなく、野生のぶどうを実らせたのか。 

5 こうなったからには垣根をこわし、ぶどう園を牧場にして、家畜や羊の踏みにじるままにするほかない。 

6 枝をおろしたり雑草を取ったりせず、いばらのはびこるままにしておこう。 また二度と雨を降らせないよう、雲に命じよう。

7  この話のぶどう園というのは、実は神様の国民のことです。 イスラエルとユダは、神様のお気に入りの土地でした。 神様はそこが正義の国となるのを期待していたのに、実際にお目にとまったのは流血の惨事でした。 正しいことが行なわれるようにと願っていたのに、実際にお耳に届いたのは、しいたげられた人たちの叫びでした。 

8 土地はどんどん買い占められ、住む所さえない人が大ぜいいます。 それなのにあなたがたは、広々とした土地の真ん中に大邸宅をかまえ、まるで、地球はぜんぶ自分のものだと言わんばかりの顔をしています。 

9 しかし、それも今のうちです。 天の軍勢の主は、あなたがたがきっと恐ろしい目に会うと予告しています。 「多くの美しい邸宅が荒れ果て、そこに住む者は殺されるか、行方不明になる」と告げるのを、この耳ではっきり聞きました。 

10 四千平方メートルのぶどう園から、たった四リットルのぶどう汁も取れず、三百六十リットルの種をまいても、たった三十六リットルの収穫しかあげられません。