5 しかし実際は、私たちの罪のために傷つき、血を流したのです。 彼は私たちに平安を与えようとして、進んで懲らしめを受けました。 彼がむち打たれたので、私たちはいやされました。
6 私たちは神様の道を踏みはずし、羊のようにさまよい出て、自分勝手な道を歩いてきました。 ところが神様は、私たち一人一人の罪を彼に負わせたのです。
7 彼は痛めつけられ、苦しみ、悩みました。 それでも、ただのひと言も口にしませんでした。 子羊のようにおとなしく屠殺場へ引いて行かれ、毛を刈り取られる羊のように、非難をあびせかける者たちの前に黙って立ちました。
8 人々は彼を裁判にかけ、死刑場へ引き立てました。 はたして、彼が死ぬのは自分たちの罪のためであり、身代わりに刑罰を受けて苦しんでいることを知っていた者が、その当時いたでしょうか。
9 彼は罪人扱いを受け、金持ちの墓に葬られました。 しかし実際は、悪いことなど何一つしたわけでもなく、悪いことばを一度でも口にしたわけではありません。
10 彼を傷つけ、悲しみで押しつぶすのは、実は神様の計画だったのです。 罪が赦されるためのささげ物として、そのたましいをささげる時、彼は多くの子孫を見ることができます。 しかも彼は復活するので、神様の計画は彼の手によって陽の目を見ます。
11 彼は、自分のたましいが苦しみもだえた末、神様のみわざが実現するのを見て、すっかり満足します。 わたしの正しいしもべは、このような苦しみを経験して、多くの者を神様の前に無罪とする。 彼が人々の罪をいっさい負うからだ。