箴言 23 JLB

1-3 金持ちといっしょに食事する時は、どんなにごちそうが並んでいても、ガツガツ食べてはいけません。 もてなしておいてまんまと買収するのが、連中の手だからです。 そんな所に招待されても何にもなりません。

4-5 金持ちになろうとあくせくするのは時間のむだです。 そうやってもうけても、札束はすぐに羽が生えて飛んで行くからです。

6-8 悪人とつき合うとばかを見ます。 気に入られたいとか、贈り物をもらいたいとか思ってはいけません。 いかにも親切そうに見せかけて、ほんとうはあなたを出汁にしているのです。 彼らのごちそうは、食べると気分が悪くなり、結局は吐き出してしまいます。 だから礼を言ったことさえ、ばからしくなるのです。

9  忠告に逆らう者に言い聞かせてもむだです。 どんなにためになることを言っても、そっぽを向くだけです。

10-11 先祖代々の地境をかってに変えて、みなしごの土地を横取りしてはいけません。 彼らには神様がついておられるからです。

12  耳の痛いことばも喜んで聞き、ためになることはどんどん取り入れなさい。

13-14 子供はきびしく育てなさい。 むちで打っても死にはしませんが、甘やかすと、やがて地獄に落ちることになります。

15-16 「息子よ、おまえが物のわかる人間になってくれたら、どんなにうれしいだろう。 あまりうれしくて、おまえの意味深いひと言ひと言に、胸がおどるだろう。」

17-18 将来は希望にあふれているのですから、悪人をうらやまず、いつも神様を恐れて生活しなさい。

19-21 知恵を身につけ、神様を信じる道をまっすぐ進みなさい。 大酒飲みや大食いとつき合ってはいけません。 そんなことをしていると貧乏になるばかりです。 おまけに怠けぐせがついて、ろくな物も着れなくなったらどうするのです。 

22 父親の忠告を聞き、経験をつんだ母親をたいせつにしなさい。 

23 どんな犠牲をはらっても、ほんとうのことを知りなさい。 物事を正しく判断できる力をしっかり身につけるのです。 

24-25 神様を恐れる人の父親はしあわせ者、知恵のある子は父親の自慢の種です。 これ以上の親孝行はありません。

26-28 売春婦に近寄ってはいけません。 彼女は狭くて深い墓穴のようにぽっかり口を開けて、あわれな犠牲者が落ちるのを待っています。 まるで強盗のように待ち伏せて、男たちに妻を裏切らせるのです。

29-30 悩みと悲しみに押しつぶされているのはだれですか。 けんかばかりしているのはだれですか。 血走った目をし、生傷の絶えないのはだれですか。 それは、飲み屋に入り浸って酒ばかり飲んでいる者です。 

31 細かくあわ立つぶどう酒の赤い色、こくのある味にだまされてはいけません。 

32 それはあとで、毒蛇やまむしのようにかみつくからです。 

33 酔っ払うと物がまともに見えず、何を言っているかわからなくなり、普通の時なら恥ずかしくてとても言えないようなことを、ペラペラしゃべります。 

34 また、ちゃんと歩くこともできず、しけに会って揺れるマストにしがみつく船乗りのように、あっちへふらふら、こっちへふらふらよろめくのです。 

35 そして、「なぐられたなんて、ちっとも気がつかなかったなあ。 まあいいや、もう一杯飲みに行こうぜ」とすまして言うのです。

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