1 やたらに見ず知らずの人の保証人になってはいけません。 その借金の肩代わりをするはめになったら、どうするのです。
2 お人好しがすぎると、とんだことになります。
3 もしそんなことになったら、すぐに手を打ちなさい。 気まりが悪かろうが何だろうが、なりふりかまわず相手のところへ飛んで行き、保証人になるのを取り消してもらいなさい。
4 先に延ばさず、今すぐしなさい。 眠るのはそのあとにしなさい。
5 鹿がハンターの手を逃れ、鳥が網から逃れるように、うまく逃げ出すのです。
6 怠け者よ、蟻を見ならいなさい。 蟻のやり方を見て学びなさい。
7 蟻には、働けと命じる王がいません。
8 それでも夏中けんめいに働き、冬の食糧を集めます。
9 ところが、あなたがたは眠ってばかりいます。 いったいいつ目を覚ますのですか!
10 「もうちょっとだけ寝かせてくれよ」と頼みますが、その「ちょっと」が曲者なのです。
11 のんびり眠っている間に貧乏神に取りつかれ、気がついた時には手遅れです。
12-13 悪人は人間のくずです。 彼らは平気でうそをつき、仲間には目くばせや合図で本心を伝えます。
14 そのくせ反抗心は人一倍強く、悪いことばかり考え、何にでもぶつぶつ不平を言うのです。
15 だから、あっという間に身を滅ぼし、倒れたら二度と立ち直れません。
16-19 神様のきらいなものが六つ、いいえ七つあります。 なまいきな態度、うそをつくこと、人殺し、悪だくみ、悪事に熱中すること、偽証、仲たがいの種をまくことです。
20 親の言いつけを守りなさい。
21 かた時も忘れないように、その教えをしっかり頭にたたき込みなさい。
22 昼も夜も彼らの助言に従えば、いつも安全です。 朝、目を覚ましたら、教えどおりに一日を始めなさい。
23 危険だとわかっていればこそ、前もって忠告してくれるのです。 だから忠告を聞き、充実した人生を送りなさい。
24 そうすれば、売春婦の甘いお世辞に惑わされることもありません。
25 売春婦の美しさに心を奪われてはいけません。 色っぽい目つきにだまされてはいけません。
26 売春婦におぼれると金を巻き上げられ、人妻にうつつを抜かすと身を滅ぼすからです。
27 火をかかえ込めばやけどをし、
28 かっかと燃える炭火の上を歩けば火ぶくれができます。
29 同じように、人妻と汚らわしい関係を結ぶ者も罰を免れません。
30 空腹のあまり盗みをするというのなら、どろぼうにも三分の理があるでしょう。
31 しかし、盗みは盗みです。 償いにたくさんの罰金を払わなければなりません。 持ち物をぜんぶ売り払ってでも、支払わなければならないのです。
32 人妻と関係する者は、自分の墓穴を掘る大ばか者です。
33 身も心も傷つき、取り返しのつかない恥をかくのです。
34 嫉妬に狂った夫は徹底的に仕返しします。
35 どんなに金を積んでも赦してもらえません。