1 さあ、私の言うことを聞きなさい。 私にわかっていることを教えてあげよう。
2 不注意から、大切なことをうっかりもらさないよう気をつけなさい。
3 売春婦は甘いことばと調子のいいお世辞が売り物です。
4 それにのせられると、あとで苦しまなければなりません。 鋭い剣で突き刺されたように、良心がずきずき痛むのです。
5 苦しみもがけばもがくほど、ずるずる地獄の底へ引きずり込まれます。
6 彼女は自分でも正しく生きる道を知りません。 迷路を、行き先も知らずによろよろ歩いているだけです。
7 さあ、私の言うことを聞きなさい。 しっかり頭にたたき込むのです。
8 彼女から逃げなさい。 その家に近寄ってもいけません。
9 女の誘惑に負けて自分を台なしにし、残忍で薄情な主人に一生こき使われる身分にならないためです。
10 せっかく築いた財産を、見ず知らずの人に横取りされないためです。
11 梅毒にむしばまれてうめき苦しみ、恥をかかないためです。
12 あとで悔やんでも、どうにもなりません。 「あーあ、言われたとおりにしていたらよかった。一時の欲望に負けなければ、こんなことにならなかっただろうに。
13 ああ、どうして忠告も聞かず、あんなばかなことをしたんだろう。
14 もう、だれにも会わせる顔がない。」
15 だから、自分の井戸の水を飲みなさい。 生涯、妻を裏切ってはいけません。
16 通りすがりの女に私生児を産ませていいでしょうか。
17 妻でもない女との間に子供があっていいでしょうか。
18 男らしさをたいせつにし、いつまでも妻を愛しなさい。
19 やさしく抱きしめてくれる妻に満足し、愛されている幸せをかみしめなさい。
20 どうして売春婦などにうつつを抜かし、妻以外の女を抱くのですか。
21 気をつけなさい。 神様は何もかも見ておられます。 あなたの行ないの一つ一つに目を光らせておられるのです。
22 悪者は、自分で自分の足をすくっているのです。 悪いことをすればするほど抜き差しならなくなり、ついには身を滅ぼします。
23 それもこれも真理に背いたからです。 自分からばかなことをした罰です。