1 ああ神様、いつまでも私たちをお見捨てになるのですか? なぜ、神様を信じお従いしている私たちに、こんなにも激しい怒りを向けられるのですか?
2 その昔、奴隷の身であった私たちを救い出し、かけがえのない宝のように大切になさったことを、思い出してください。 自ら地上の住まいとお定めになったエルサレムを、思い起こしてください。
3 どうか、敵の手で、見るも無残な廃墟と化した都を、あなたの聖所を、ご覧ください。
4 そこで、敵は勝ちどきをあげ、戦勝記念碑を建てたのです。
5-6 あらゆるものが荒廃し、木を切り倒したあとの森のようです。 彼らはハンマーや斧で、聖所の彫り物を打ち砕き、切り刻み、
7-8 あげくの果てに火を放ちました。 恐れ多くも神様の聖所にです。 彼らは、「さあ、神の名残をとどめるものを一掃しろ」と叫びながら、国中を駆け巡り、礼拝するための集会場を焼き払いました。
9-10 私たちが神様の国民であることを証明するものは、もう何もなくなりました。 預言者もいないのです。 こんな状態がいつまで続くのか、だれも知りません。 ああ神様、いつまで、敵があなたのお名前を踏みつけるのを、お許しになるのですか。 いつまで、見て見ぬふりをなさるのですか。
11 なぜ、ためらっておられるのですか。 なぜ、手をこまぬいておられるのですか。 さあ、手をポケットから出して彼らをめった打ちにし、息の根を止めてやってください。
12 神様は、大昔から私の王であられました。 私がどこにいても、いつも神様のほうから、救いの手を差し伸べてくださったのです。
13-14 神様は紅海を二つに分け、海神の脳天を打ち砕き、砂漠に住む人々のえじきとされました。
15 神様がお命じになると泉がわき出て、イスラエル人はそれを飲んだのです。 次には、とうとうと流れるヨルダン川をせき止め、そこを乾いた道となさいました。
16 昼も夜も神様の支配下にあります。 神様は星と太陽をお造りになったお方です。
17 自然界を治め、夏と冬の区別もおつけになりました。
18 主よ、敵がどんなにあなたをあざけっているか、ご存じですか? ああ神様。 思い上がった国民がお名前を冒涜しています。
19 主よ、お救いください。 あなたの山鳩を、どう猛な鷹からお守りください。 あなたが愛しておられる国民を、獣からお救いください。
20 お約束を思い出してください。 この地は暗やみに閉ざされ、残忍な者どもが幅をきかせているからです。
21 主よ、あなたの国民が踏みにじられ、いつまでもばかにされ続けていいのですか。 金もなく日々の生活にも事欠く者たちが、お名前をほめたたえることができるようにしてください。
22 ああ神様、立って敵に言ってやってください。 反逆者が一日中あびせかけてくる侮辱のことばを、聞いてください。
23 敵ののろいのことばを、聞き逃さないでください。 それはしだいに声高になっていくのです。