1 ああ、イスラエルを導く偉大な羊飼いよ。 ケルビム(天使を象徴する像)の上の王座におられる神様。 どうか、私の訴えを聞き入れて、お力を発揮してください。 光り輝くご栄光を現わしてください。
2 さあ、お立ちになって、どれほど強い力で私たちを救い出してくださるのか、エフライムやベニヤミンやマナセにも見せてやってください。
3 ああ神様、おそばに戻らせていただきとうございます。 喜びと愛のまなざしを注いでください。 それこそ、私たちを救うものです。
4 ああ神様、いつまで怒ったままで、この祈りを無視なさるのですか。
5 悲しみと涙が私たちの食べ物なのですか。
6 いつまで私たちを、近隣諸国の笑い者とされるのですか。
7 ああ神様、おそばに戻らせてください。 喜びと愛のまなざしを注いでください。 それこそ、私たちを救うものなのです。
8 神様は私たちをエジプトから、か弱いぶどうの木でも運ぶようにして連れ出し、異教の国民を追い出したあとの約束の地に、植えつけてくださいました。
9 土をふんわり耕していただいたので、私たちは根を張り、国中にはびこりました。
10 山々も私たちの影でおおわれました。 私たちは杉の大木のように枝を伸ばし、
11 地中海からユーフラテス川に至る全土を埋め尽くしました。
12 ところが今になって、神様は私たちの石垣を切りくずし、番人を追い払って、荒らされるままに任せられます。
13 森のいのししには回りを鼻で掘られ、野獣どもには格好のえじきとねらわれています。
14 ああ神様、お願いですから、お戻りになって私たちを祝福してください。 天からこの惨状をご覧になり、あなたのぶどうの木を手入れしてください。
15 手ずから植え、手塩にかけて育て上げた子供を守ってください。
16 敵にぶった切られて焼かれているのですから、その敵が神様のきびしい御顔を見て、消え入りますように。
17 いとおしまれた、お気に入りの息子を強めてください。
18 もう二度と、私たちは神様を捨てたりはしません。 私たちを再び生かし、神様への信頼を回復させてください。
19 ああ神様、おそばに連れ戻してください。 私たちに向けられる御顔が、喜びと愛で明るく輝きますように。 それこそ、私たちを救うものです。