詩篇 39 JLB

1  私は自分に言い聞かせました。「不平を鳴らすのはやめよう。特に、神様を信じない連中に取り巻かれている間は。」 

2-3 ところが、おし黙っている私の心の中では、すさまじい暴風が吹き荒れているのです。 思いにふければふけるほど、体の中で火が燃え上がります。私はたまりかねて口を開き、神様にとりすがりました。 

4 主よ、地上で生きる期間などあっという間だ、とわからせてください。 ここにいるのもあとほんの少しだ、と思い知らせてください。 

5-6 残りの生涯は手の幅ほどもありません。 私の一生など、神様から見ればただの一瞬にすぎません。 人はなんとおごり高ぶることでしょう。 人のいのちは息のようにはかないものです。 しかも、どんなにあくせくしようと、何一つ残せるわけではありません。 他人にくれてやるために、富を築くようなものです。 

7 ですから、神様。 私は神様にだけ望みをかけているのです。

8  私が罪に負けたりしないように、神様、助けてください。 そうでないと、間の抜けた連中までが、私をばか呼ばわりしますから。

9  主よ。 もう私は何も申し上げません。 不平がましいことなどひと言も口にいたしません。 罰をお下しになるのは神様ですから。

10  主よ、これ以上、打たないでください。 おかげで私は、息も絶え絶えです。 

11 ひとたび神様から罪を罰せられれば、だれでも倒れてしまいます。 人は、しみに食われた衣類のようにもろく、霧のようにはかないものですから。

12  ああ神様、私の祈りを聞いてください。 この涙ながらの訴えに耳を貸してください。 私の涙などそ知らぬ顔で、手をこまぬいていないでください。 私は神様に招かれた客ではありませんか。 先祖同様、この地上を仮の宿とする旅人なのです。

13  どうかこの命をお助けください。 死ぬ前にもう一度、元気になりたいのです。 喜びに満たされたいのです。