1 神様、この祈りを聞き、この訴えに耳を傾けてください。
2 こんな悩みの時にこそ、私を放っておかないで、すみやかに答えてください。
3-4 私の日々は、煙のように消えていくからです。私は肉体ばかりか心も病んでいて、草のように踏みにじられ、しおれてしまいました。 食欲もなく、何を食べてもまずいのです。
5 絶望して嘆き、うめき続けたこの身は、骨と皮だけになりました。
6 まるで、はるか遠い荒野に住むはげたかや、仲間からはずれて砂漠をさまようふくろうのようです。
7 また、一羽だけ屋根にいる雀のように、孤独をかみしめ、まんじりともせず身を横たえているのです。
8 敵は、くる日もくる日も私をののしり、のろいます。
9-10 神様の激しいお怒りにふれて、私はパンの代わりに灰を食べ、涙まじりの飲み物をのむのです。 私は神様から突き放されました。
11 私の一生は、夕方の影のように伸び尽くし、草のようにしおれます。
12 それに引き替え、永遠の王である神様のご名声は、いついつまでも語り継がれます。
13 私は、神様がエルサレムをあわれんでくださることを知っています。 今こそ、その時なのです。
14 神様の国民は、城壁の一つ一つの石に愛着を覚え、通りの土にさえ忘れがたい思いをいだいているのです。
15 諸国の民や支配者たちは、神様の前で震え上がりますように。
16 神様が栄光の姿で現われ、必ずエルサレムを再建してくださるからです。
17 神様は、苦闘している人の祈りを聞かれます。 主は、彼らの願いが耳に入らないほど、忙しくしてはおられません。
18 このことを記録にとどめるのは、子孫たちにも神様のなさったことをたたえさせ、次の時代の者に主を賛美させるためです。
19 さあ、こう伝えなさい。神様は天から見下ろし、
20 奴隷として死ぬ運命にある国民のうめきを聞いて、解放してくださったと。
21-22 すると、人々はエルサレムの神殿になだれ込んで、神様を賛美し、その歌声は都中に広がるでしょう。 また、世界各国の王も、神様を拝もうと詰めかけて来ることでしょう。
23 神様は、寿命を短くして、人生半ばで私を倒れさせました。
24 そこで、こう申し上げたのです。 「ああ、永遠に生きておられる神様、どうか死なせないでください。 ようやく、人生も折り返し点に来たところですのに。
25 大昔、神様は地の基礎をすえ、天をお造りになりました。
26 それらはやがて消滅するでしょうが、神様は永遠に生き続けられます。 着古した着物のようにすり切れたものは、新しいものと取り替えられますが、
27 神様ご自身は永久に不変です。
28 そして私たちの家系も、神様の保護のもとに、めんめんと世代から世代へ継承されていくのです。」